http://www.sakigake.jp/p/special/09/clubnojidai/clubnojidai_05.jsp
■概略
運営費の確保に苦戦、会員増へ地域貢献活動
秋田県内で初めて企業、個人の会員から物心両面で支援を受け運営する形をとった
社会人スポーツチームは、2004年に発足したラグビーの秋田ノーザンブレッツRFC
(秋田NB)だ。しかし本格的なクラブチームの先駆者も、シーズンを重ねるうち、
予測されていた課題に直面している。活動資金確保の難しさだ。
秋田NBの母体は秋田市役所ラグビー部。かつて東日本社会人リーグで名をはせたが、
市が職員採用の抑制方針を示したことで、市役所チームとしての存続は困難になった。
企業、特に官公庁チームでの活動には限界があることには選手たちも気付いており、
クラブへの移行はスムーズに進んだ。
※スタッフが人脈活用
問題は運営資金。秋田NB会長は「スタッフがそれぞれの人脈を使って支援者を集めた。
私個人は01年の秋田ワールドゲームズの際に、スポーツに理解ある経営者の人たちと
多く知り合ったことが役立った」と発足当初を振り返る。
GMは「当時は地元国体を控えた強化支援の側面もあり、比較的協力を得やすかった」と言う。
04年度の会費収入は計1820団体・個人からの1356万円。
08年度(今年2月現在)は1423団体・個人からの1355万円で、発足初年度と変わらない。
団体会員の数は少しずつ伸びているが、個人会員の減少で相殺されている。
※頑張る姿をアピール
収支改善の決定打はなかなか放てず、苦悩は深まるばかりだが、「会員を増やすには、
勝つことが一番。負けた場合でも、一生懸命な姿を見せ続けたい」と新出GM。
「地域貢献活動を通じ、存在意義を認めてもらうことも大切だ」とも話す。
ジュニア育成、地域行事への選手派遣など、グラウンド外でのファンとの接点を増やす事で、
新たな会員の掘り起こしにつなげたい考えだ。
本県からの日本プロバスケットボール(bjリーグ)参入を目指す秋田プロバスケットボール会社、
企業チームからクラブへの転換を迫られたTDKサッカー部…。
県民の支援を受け活動していこうとする彼らにとって、秋田NBは見習うべき先達であり、
他山の石でもある。
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各競技でクラブ化が進んでいますが、
安定には時間が掛かります。
欧州サッカークラブを手本とする推進が理想なのは言うまでもありませんが、
そこまで到達する途中段階で息途絶えないように、
各クラブはパワーを維持しなければなりません。
会員収入、協賛収入、事業収入、助成金など、
複合収入を確保していかなくてはならない為、
企業スポーツ(1社投資)から比べれば、
リスクは低いとは言い切れない。
しかし、やはり何年かかろうと理想形を求めるのは当然。
クラブ代表者の熱意・戦略・営業手法が問われるところ。
ここには選手自身の意識改革も必要。
クラブ代表者だけでは限界があり、選手が代表者を助けなければならない。
助けるというよりも、自分の将来は自分で切り開くというスタンスが大事。
選手は基本的に個人事業主と一緒。
個人事業主は1人社員会社の社長という事。
誰かの支援(投資)を待っているだけでなく、
自分から支援者を切り開いていく精神が欲しい。
以上、は秋田NBに関係なく、一般論です。
秋田NBには頑張ってほしいですね。