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■概略
【北陸Eye】3年目 BCリーグ
◎県民球団問われる真価◎
野球を通じた地域活性化をめざす独立リーグ「BCリーグ」が、3年目のシーズンに入った。
深刻な不況にあえぐ企業側の支援に頼り切れないのも現実だ。伸び悩む観客動員数を
上昇気流に乗せられるか、早くも「県民球団」の真価が問われている。
※石川
なんとか話題作りを。初代王者の石川ミリオンスターズは、観客動員は2季連続最下位。
昨季はリーグで唯一、1試合平均観客数が千人を割り込むなど低迷が目立つ。
球団は、無料券を一切配らず、運営費約1億6千万円の3割を入場料収入でまかなうが、
地元への浸透は遅れ気味。そこで今季、地域密着度と注目度アップへ動いた。
金沢市・野町周辺の商店街にチームフラッグを掲げてもらうことに成功。
試合後、握手やサインに応じる選手も昨季の数人から約20人に増やした。
※富山
富山サンダーバーズへのスポンサー企業は、1年目73社から昨季115社に増えたが、
観客動員は1試合平均2005人から1381人と下降気味だ。
人口約110万人の富山県にサッカーJ2の「カターレ富山」、バスケットボールbjリーグ
「富山グラウジーズ」と三つのプロチームがあり、将来、観客やスポンサーを奪い合う恐れ。
球団社長は「三つのプロスポーツに対する意識が高まり、相乗効果がある」と意に介さない。
だが収入の柱であるスポンサー協賛金には不況で減額を求める企業もある。
入場料収入は全体の4〜5割。お金を払って球場に足を運ぶ客をいかに確保するかが課題。
※福井
福井ミラクルエレファンツは新規参入した昨季、約3500万円の運営赤字だった。
経営を続けるには最低でも昨季の約2・5倍、毎試合2500人以上の観客が必要だ。
地域貢献を活動の柱に据え、昨季から選手たちが登下校に寄り添う「見守り隊」や
野球教室などを続ける。球場では選手たちと気軽に接する子どもたちが目立つ。
清水社長は「有名スポーツクラブがない福井では、選手たちは最も身近であこがれの存在
になりうる」と意気込む。
【BCリーグ】
正式名称「ベースボール・チャレンジ・リーグ」。野球による地域活性化をめざし、
四国・九州アイランドリーグに続く日本で2番目の独立リーグとして07年に始まった。
1年目は4チーム、08年から北陸と上信越の2地区に分離。
08年のリーグ観客動員は1試合平均1318人、07年より約25%減少した。
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今が踏ん張り処。
今後、もっと独立リーグを全国に増やすには、成功事例を作って頂きたいですね。
頑張れ、BCリーグ。