■ソース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090210-00000082-yom-spo■概略
不況はフォーミュラニッポンにも、参加は最少14台以下
自動車の国内最高峰、フォーミュラニッポンの今季参加台数が、初年の1996年以来、
最少の14台以下になることが、分かった。
元F1ドライバーの
鈴木亜久里さんが代表を務めるARTAも撤退を決めた。
今季は4月5日に富士スピードウェイで開幕、全8戦が行われる。
自動車メーカーの直接参加はないが、これまでの13年で最高29台、平均21・6台が参加、
昨年も20台が出場。
だが、景気後退が深刻化、今季のスポンサー獲得が難しくなってきた。さらに、今季から新規定車体を採用、全出場者が新車を購入することになった。
2台体制チームの年間予算は昨年は5〜6億円だったが、数十%増加は
避けられず、参戦を難しくさせた。
エントリーは1月末の締め切りを現在も延長中。しかし、ARTAは「資金的に参加出来ない状況」
と不参加通告、タレントの近藤真彦さんのKONDOレーシングも参加は微妙。
台数は最低だった2005年の15台を下回るのは確実だ。
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モータースポーツを愛するが故にもの申す。
景気が影響しているのは間違いない。
モータースポーツ以外の競技も大変な状況である。
しかしながら、特にモータースポーツ選手は
不況だから等と軽々しく言ってほしくない。
不況以前に、「走る広告塔」等の幻想はとっくに終焉しているし、
マシンカラーリングすれば金を得られる等の認識がまかり通っている時点でレーサー失格。
しかもその認識は、上のクラス程に多い。
スポンサーシップの意味を真に理解しているのか?
これまでモータースポーツの資金調達は、
マシンカラーリング→マス露出→リーチ確保・・・という流れでスポンサーシップを成立させてきた。
Fポンを例に出せば、昔はTVで常に露出される機会もあったが、
マスメディアがモータースポーツに広告価値はないと判断していく流れの中でも、
過去の価値をそのままスポンサーに押し付けていないか?
スポーツに限らず、広告露出効果が問われ、TV視聴率の曖昧さが問われていく中で、
レーサーは自分(マシン)の広告価値を自ら説明できるのか?
Fポンレーサーの何人がそれに答えられるのか?
(F3もスーパーGTもスーパー耐久も全てが対象)
広告代理店に任せている?
マネージャーに任せている?
自分の仕事は速く走るだけ?
冗談じゃない、プロ意識が欠けていないか。
モータースポーツ以外のマイナー競技の全日本クラス選手が
たった¥50万の協賛金を取れずに苦労し、
必死でスポンサー獲得活動を学習している中で、
モータースポーツはマシン費用がある事を理由に、
¥5000万程度、マネージャーが引っ張ってきて当然等と考えていないか?
考えている選手が多いですよね。
同じテレビ露出がない競技であれば、
スポンサー企業は¥50万と¥5000万を単純比較することになる。
多くの企業にとって、マシンがいくら掛かろうと関係ない。
関係あるのは、自社へのリターンのみ。
仮に¥50万投資で¥60万の価値(リターン)があったとしても、
モータースポーツは¥5000万投資に対する¥60万という比較をされて、
モータースポーツは高すぎるという話になる。
これは極端な例ではあるが、
要は、不況によってスポンサー獲得が困難になった・・・・のではなく、
元々、スポンサー依頼の仕方が間違っていたと言えるのではないか?
その間違いこそ、広告露出効果と依頼額設定法と言える。
金の掛かるTOPカテゴリー程に協賛依頼額を大きくしたいのはわかる。
しかし、例えば¥1億カテゴリーと¥5000万カテゴリーは、
広告露出効果で、2倍の差が出るのだろうか?
依頼額決定の経緯も、あくまでもレーサー(チーム)側の事情。
¥1億掛かるから¥1億くれと。
金を出すのはスポンサー企業である。
スポンサー企業の事情に合わせた金額設定ができなくて、
スポンサーが獲れないも何もないのではないか?
(¥1億必要でも、投資価値が¥1000万しかないのであれば、
交渉金額はあくまでも¥1000万という事になる)
確かにモータースポーツは、過去長い期間、マシンカラーリングで資金調達してきた。
しかし、時代が変わった事を学ぶべき。
広告露出について学ぶべき。
自分(マシン)の広告価値について学ぶべき。モータースポーツ選手は不景気を理由にしてほしくない。
それ以前に、選手(チーム)の資金調達法に問題があるのだから。
F1の豪華なアルバム企画書でさえ、今後通用しなくなるでしょうね。
Fポンも同様。
企画書なんてA4ホチキス止めで十分。
要は、企画書の中身です。
準備計画です。
プレゼンの仕方です。
企画書の中身=交渉ポイント=スポンサーメリットに他ならない。
そんなの子供でも知っているよというレーサーへ。
スポンサーメリットとは何かを語れるか?
上位カテゴリーのレーサーでさえ、説明できないですよね。
ターゲット企業の研究無しに、相手のスポンサーメリット等、わかる訳がないのですから。
広告効果だよとお答えのレーサーには、こう質問します。
広告効果って何?企業は広告効果に何を求め、
どのような尺度でスポンサー可否を決めるのですかと。
それがマッチングできていれば、とっくにスポンサーは成約できているはず。
時代の責任にするのではなく、自分の責任に着目して頂きたい。
モータースポーツを維持・存続させる為にも、
レーサー自身が変革してほしい!
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これまで当ブログは、ここまで明確にネガティブな言い方はしませんでした。
例え伝えたとしても、柔らかく話したはずです。
しかし、今日はあえて明確に記述しました。
おいおい、モータースポーツ、ちょっとおかし過ぎるぞと。
特にトップカテゴリーのレーサーに対して言いたいですね。
ちょっと勘違いしているレーサーがいますから。
他競技で、地べたを這い蹲りながら活動している選手を見習ってほしい。
草の根アマレーサーは頑張ってほしい。
こういう状況だからこそ、TOPカテゴリーも草クラスも関係ない。
チャンスですよ。
プロ(セミプロ)がスポンサー獲りに困惑している時、
このプロもアマもボーダーレスな域に入った時期だからこそ、
草の根アマが、プロを差し置いて、スポンサー獲得を成功させてほしい。
Get ! Sports Sponsor !!!
頑張れ、モータースポーツ!